健康 関連
2024年06月13日

誰でも簡単!ストレートネック・スマホ首を改善させるストレッチと予防法を教えます。

誰でも簡単!ストレートネック・スマホ首を改善させるストレッチと予防法を教えます。

スマートフォンやパソコンの長時間使用などによって姿勢が悪くなり、首に負担がかかっている状態を「ストレートネック(スマホ首)」と呼びます。

首のこりや痛みにつながることから、現代人を悩ませる体の不調として近年問題となっています。

今回は、ストレートネックの原因や体に与える影響について、改善に向けたおすすめのストレッチなど対策方法を紹介します。

 

ストレートネックとは一体なに?

ストレートネックとは、首の骨(頚椎)がその名の通りまっすぐになった状態で固定してしまうこと。

本来、私たちの頚椎(ケイツイ:首の骨)は、前方に向かって反るように緩やかなカーブ(前弯)を描いています。

カラダ全体で機能的な湾曲のつくりクッションの役割を果たしていて、体の真上にある重い頭を(4~6㎏)支えていますが、ストレートネックの状態では、重心より頭が前に出るため、首に大きな負担がかかります。

スマートフォンやパソコン、タブレットなどを操作する際に、頭が前に突出したり、下を向いた状態が続くことが主な原因のため、「スマホ首」と呼ばれるようになり知っている人も多いのではないでしょうか。

 

X線ストレートネック

ストレートネックは、2種類あって「筋性のストレートネック」「骨性のストレートネック」に分けられます。

「筋性のストレートネック」は、シンプルに悪い姿勢を長い時間続いたことで、筋肉がこわばってしまってストレートネックになる場合。

「骨性のストレートネック」は、頚椎が押しつぶされたり、頚椎同士の隙間が狭くなったりと、頚椎そのものが変形してストレートネックになる場合を指します。変形性頚椎症や事故などによる骨折、高齢者に多い骨粗鬆症を起因として骨密度が低下して徐々に変形など。

現役世代や若年層でも多い、「筋性ストレートネック」ですが、悪化すると椎骨自体やクッションの役割になる椎間板自体に影響が出ることもあります。

ストレートネックは日頃の姿勢によるもので、生まれもって生じるものではありません。

若年層をはじめ幅広い年齢層で見られる症状です。

 

スマートホンを眺めすぎて、ストレートネック(スマホ首)はいろいろな“うつむき姿勢”に注意が必要です!

スマホ 首 角度

ストレートネック(スマホ首)になるのは、スマートフォンを使用だけが原因ではありません。

前傾姿勢になる「パソコンの使用」「読書」「調理中」「電車の中で下を向いてうたた寝」など、長時間にわたって首が前に傾いた姿勢でいること全てが原因となります。

他にも、交通事故・コンタクトスポーツなどでの「むち打ち(頸椎捻挫)」や「頭部外傷」も瞬間的ではあるが首の筋肉や関節・軟骨を傷めるため、ストレートネック(スマホ首)と同様の症状が現れます。

ストレートネックが体に与える影響は?

人間の首は、7つの椎骨からなる頚椎と、胸鎖乳突筋や僧帽筋などの筋肉で頭を支えており、成人の頭の重さは頚椎が通常の位置にある状態でも約5kg。

仮にこれが30度前に傾くだけで約18kg、60度傾くと約27kg相当と、その重量は劇的に増加してしまいます。

ストレートネックの状態になり頭のバランスがうまく取れないと、周辺の筋肉に必要以上の負荷がかかってハリやコリが生じやすくなり、筋肉への血流が悪くなります。

そのまま放置することで、やがては頚椎の変形(骨性のストレートネック)を招く可能性もあります。

また、筋肉のこりが続くと、頚椎の関節に負担がかかり、関節から痛みなどの症状が発生することもあります。

頚椎が変形すると、神経を刺激して痛みやしびれを生じることもあります。

 

首の不調が、どうして自律神経にかかわるの?

呼吸や体温中枢、血流をコントロールして体の臓器や器官を動かす自律神経には、体を興奮状態にする【交感神経】と、リラックスにする【副交感神経】があり、お互いにバランスをとり合いながら働いています。

自律神経のメカニズムはいまだ完全には解明こそされていませんが、臨床的に明らかになっていることは数多く存在します。自律神経のバランス

これまで首に異常が起こると【交感神経:興奮モード】が強く働き過ぎてしまうと考えられてきましたが、むしろ副交感神経【安静モード】が働きが悪くなるとされています。

なぜそうなるか?それは副交感神経の働きに影響する「副交感神経センター」の存在にあります。


素材 自律神経 副交感神経
自律神経は脳から脊髄を伝わり、全身に情報が送られますが、首には重要な通り道があります。

副交感神経センターがあるのは、頭半棘筋、頭板状筋、僧帽筋などがある首の上半分の位置。

自律神経を覆っているそれらの筋肉の強ばりによって頸椎に対しても過度の圧迫力が掛かることで、副交感神経自体の働きを阻害され、これらの事から神経とのバランスが崩れて不調が現れることが分かりました。

ストレス状態を放置することでうつ状態へ転じやすくなり、精神疾患のうつとは異なり、自律神経うつともいうべきものが表れます。

衝撃!1週間で1,215分(20時間15分)!あなたは何分スマホを見てる?2024年時点

マホ利用時間 2020→2024

総務省の調査による日本人のモバイル機器(スマートフォンとフィーチャーフォン)でのインターネット利用時間を見ると、2020年度で全世代の1週間で約900分となっています。4年前の調査結果と比較するとモバイル機器での利用は急増しており、約30~40%近くも延びているのが分かります。

これだけスマホの利用時間が伸びている事がデータとしてはっきりしているので、今後 首の痛みを訴える人が増加する可能性は十分に考えられる。

 

 

あなたはストレートネック? 簡単セルフチェック方法を教えます。

ストレートネックになっているかどうかは、自宅などで簡単にセルフチェックできます。

まず、壁にお尻と背中をつけて立ち後頭部・肩甲骨・お尻・かかとの4箇所が自然に壁にくっついているかをチェック。

トレートネック セルフチェック

後頭部が壁から浮く、無理をしないとくっつかない、という場合は、ストレートネックになっている可能性が高いです。

デスクワークで肩/腰が痛い!!  ひどい肩こり改善にはこれ!

 

ストレートネックへの予防・対策のポイント

良い姿勢を意識する

ストレートネックを防ぐには、首に負担のかかる悪い姿勢を正すことがなにより大切ですね。

スマートフォンやタブレットを操作する際はなるべく高く持ち上げ、画面と目の高さが同じになるよう心掛けましょう。

重くて腕が疲れるときは、電子機器を持っている方のひじを逆の手で支えるとラクになります。

机がある場合は、ひじをついたり、スタンドを使用してください。

 

・座っているときの姿勢

正しい姿勢を保つには、自分に合ったイス選びも大事です。

自分の体に合った大きさで、ひじ掛けがなく、座面と背もたれにクッション性のあるものが良いですね。

また、背中と背もたれの間に隙間がなく、座った状態で力を抜いても背筋が伸びた状態を保てるイスがおすすめです。

ソファは沈みすぎず、ある程度反発するしっかりしたもので、背もたれに十分な高さがあるものを選ぶと良いでしょう。

沈み過ぎることで背中~腰が丸くなって、痛める原因に繋がります。

 

・デスクワーク時の姿勢

パソコン機器は、猫背防止のためできるだけデスクトップ型を使用するのがおすすめです。

その理由は、ノートパソコンの場合、眼線より下にモニターが来てのぞき込む姿勢となるので、できれば画面を10〜15cmほど高くし、外付けのキーボードを使用すると良いでしょう。

ネット販売や量販店などに、ノートPC用の高さ・傾斜をつけるグッズが売られているので利用してみてください。

イスに腰を掛ける際は、骨盤を起こしてお尻の下にある坐骨で座面を捉え、背中を伸ばし、両肩と頭を引いて背もたれに寄りかかった姿勢が、正しい姿勢です。

 

・自動車を運転してる時の姿勢

運転中はハンドルが体から遠くならないように保つことが大切です。

体とハンドルの位置が遠くなると操作が不安定になり、危険を伴うので要注意です。

シートに深く座り、腰とシートの間にクッションなどの補正具をあて、骨盤が後ろに倒れ背中が丸くならないようにしましょう。

背もたれはリラックスして寄りかかれる角度に、シートの前後位置はハンドルを180度回しても背もたれから肩が浮かない位置が理想です。

必要に応じて、ハンドルの前後位置も調整し、背もたれに寄りかかりやすい姿勢をとりましょう。

座っている姿勢は、立っている姿勢や寝ている姿勢より体に負担がかかります。日頃から正しい姿勢を心がけましょう。

血流を促進する

筋肉が過度にこわばっていては血行が悪くなり、首にこりや痛みを感じます。

首や肩に蒸しタオルを当てたり、湯船にしっかり浸かるなどして患部を温めることに意識しましょう。

そうすると筋肉の過度の緊張がほぐれて、リラックスし、体に溜まっていたコリが解消に転じます。

熱すぎないお湯に10分~20分程ゆったり浸かることで、高い心身の休息効果も得られます。

熱すぎるとのぼせたり、自律神経がかえって疲れるので無理なことはしないように。

 

適度な運動とストレッチを取り入れましょう

家の近所の散歩や柔軟体操など全身を動かす運動は、精神面にも良い影響を与え、筋肉のこわばりの解消につながります。

自宅などで手軽にできる次のようなストレッチを実践してみてください。

 

・大胸筋・小胸筋+上腕二頭筋(じょうわんにとうきん)のストレッチ

上腕二頭筋は、腕の前面にある筋肉です。スマホやパソコンを使用する際、猫背になり、腕を常に身体より前に出していることが多いため、胸や腕をしっかり伸ばします。

素材 上腕三頭筋ST

① 腰幅で立ち両手を背中で組む
② 胸を開きながら、肘を伸ばして両手をできるだけ下ろす
③ 肩が上がらないように両手をあげる
④ 15~30秒キープ

 

・広背筋(こうはいきん)のストレッチ

広背筋は背中の筋肉の一つで、肩を内旋(巻き肩)させる働きがあります。この筋肉が固くなると猫背の原因になります。

素材 広背筋ST

① 両腕を上げ、片方の手でもう片方の肘を頭の後ろで抱える
② 身体を横に倒す
③ 15~30秒キープ
④ 反対側も同様に行う

 

・斜角筋(しゃかくきん)と僧帽筋(そうぼうきん)のストレッチ

斜角筋は首の横に位置し、首を傾ける働きがあります。僧帽筋は上部、中部、下部線維の3つに分かれています。僧帽筋上部線維は肩をすくめる動作に、僧帽筋中部線維は肩甲骨を内側へ、僧帽筋下部線維は肩甲骨を下方へ動かす時に働きます。ストレートネックになると斜角筋と僧帽筋上部線維が緊張し、僧帽筋中部線維や下部線維は働きにくくなります。

素材 僧帽筋 斜角筋ST

素材 僧帽筋 斜角筋ST

① 左手で右側頭部に手を当てる
② 手の重みだけを利用してゆっくり横に倒す
③ 15~30秒キープ
④ 左手で右側頭部やや後方を押さえ、左斜め前に倒す。右側のやや後方の筋肉をゆっくり伸ばす
⑤ 15~30秒キープ
⑥ 反対側も同様に行う

 

・胸のストレッチ(立って行う)

かたくなった胸の筋肉と胸椎を伸ばし、猫背を解消します。

素材 胸郭ストレッチ

STEP1:足を肩幅に開いて立つ。両腕を背中側に持っていき、お尻のあたりで両手を組む
手の組み方は自由です。肩が痛む人は無理に組まなくてもOK。両腕を後ろに反らすだけでも効果があります。

STEP2:顔を上に向ける。両腕を体から離し、腕全体をななめ下方向に引き下げる。左右の胸と胸椎の伸びを意識しながら、20秒キープ
上体をしっかり反らし、左右の肩甲骨を寄せるのがポイント。3セット繰り返しましょう。

・チンタック(前に出た頭の位置を改善する)

首の前側の筋肉を鍛え、前に出た頭の位置を体の真上に来るようにリセットします。また、ストレートネックからカーブをとり戻します。

素材 アゴ引き

STEP1:背筋を伸ばしてイスに座り、あごの先端に人差し指をそえる
あごを引くときに首を後ろに反らしたり、顔の向きが変わったりするのはNGです。

STEP2:首の前側の筋肉に力を入れ、首が反らないようあごを指で押しながら頭の位置を後ろにスライド。最大限引いたところで1〜2秒キープ
指をそえずに行ってもOK。正しくできていると、肩甲骨の間あたりの背骨に張力を感じます。

食事から栄養素をバランスよく摂取する

ストレートネックによる首のこりや痛みを予防するには、末梢神経の修復に関与するビタミンB群や、血液循環の改善に関わる働きのあるビタミンEを摂取すると良いでしょう。

 

筋肉の疲れをとる「ビタミンB1、B6、B12

ビタミンB群

首のこりや痛みの主な原因は、筋肉に蓄積された疲労です。ビタミンB1、B6、B12などのビタミンB群は、神経の働きに関与し疲労回復効果があるため、摂取を心がけましょう。

 

末梢の血液循環に関わる「ビタミンE」

ビタミンEを多く含む食品

ビタミンEは、体のすみずみの毛細血管を広げ、血液の流れをよくする働きに関与しています。血行がよくなると、筋肉の活動に必要な栄養分や新鮮な酸素が全身に運ばれるため、筋肉の疲れもやわらぎます。

 

 

まとめ

スマホやパソコンで動画を見たり、ゲームをしたりすると、時間を忘れてしまうこともあります。

しかし、ストレートネックのリスクを減らすためにも、日頃から正しい姿勢を心がけて、スマホやパソコンの使用時間を決め、しっかりストレッチを行いましょう。

自分ではどうしようもならなくなる前、鍼灸や整体治療を合わせて、重症化する前に歯止めを掛けましょう。

HARISでは、整形外科勤務時代に培った技術を駆使して治療を行うので、ここぞという時に頼って頂けると幸いです。

皆さんが快適な毎日を送れることを願っています。

 

「寝ても目の疲れが取れない」そんなスマホ、パソコンユーザーにオススメ!目の疲れを取る方法


美容鍼灸 美容整体 HARIS(ハリス)

〒542-0082
大阪府大阪市中央区島之内1-19-15 高吉堺筋ビル4階

【アクセス】
御堂筋線 心斎橋駅から徒歩6分
長堀鶴見緑地線・堺筋線 長堀橋駅から徒歩1分

電話番号:06-6563-7949

【営業時間】
平日 11:00~21:00
土日祝10:00~15:00

定休日:不定休

◇HARIS公式
https://haris-shinkyu.com/

◇美容鍼の予約画面へ
https://www.shinq-yoyaku.jp/salon/30349/

◇HARISのGoogleページ
https://g.page/haris-acu/review/

 

 

シム院長

[ブログを書いた人]
Shim シム院長

数あるサロンの中から当店のページをご覧頂きありがとうございます。
整形外科勤務で培った医学知識と技術で、症状改善に取り組みます。
【国家資格保有】専門機関との提携、技術指導の経験を活かし納得のいく施術を目指しております。
皆様のご来店、心よりお待ちしております。
予約 貸切で施術を行うので、落ち着いた空間で鍼・整体などの施術を行います。
産後ケアを行いたいお母さん、お子さんが泣いて騒がしくても構わないので、不調を我慢せずお越しください。


今までの整形外科や鍼灸院での臨床での経験と知識を生かし
【一人でも多くの人に美と健康を届けたい】
そういう思いでこの院を立ち上げました。

【一人の幸せから、みんなも幸せになる】
そう思いませんか?

世の中が笑顔満ち溢れるって素敵ですよね♪

みなさんが、笑顔になれるよう精一杯施術に励みます。
『ホッと一息つきたい』そんな時はHARISへどうぞ。


【職歴】20年
鍼灸整骨院⇒整形外科(守口市)⇒整形外科(住吉区)⇒開業(2017年4月)

【資格一覧】
〇鍼灸師
〇柔道整復師
〇AEAJ公認アロマ検定1級
〇AEAJ公認アロマアドバイザー
〇パーソナルトレーナー

【趣味】
・魚釣り:ルアー、ジギング、エサ釣り(歴30年)
・キャンプ
・バイク(大型二輪免許)
・筋トレ
・柔道
・バレーボール