首痛に悩んでいる方は多い!その原因と対処方法を詳しく紹介

約5kgの重さがある頭を支える首には大きな負荷がかかっています。人は重い頭を前後左右に動かすため、さらに大きな負荷が首へかかります。そんな首が痛みを発症すると、日常生活に大きな支障をきたすのです。 最近は長時間のパソコン作業やスマホの見過ぎなど、首によくない環境が増えています。今回は、悩んでいる方が多い首痛について詳しく紹介します。

1. 首痛とは

人間の脳と体全体をつなぐ大きな神経が通っている首は、人体のなかでも極めてデリケートな部分です。大きな動脈もあり首のケガは致命傷になることもあり、首の損傷で下半身が麻痺することもあります。 それほど大切な首が痛むと、日常生活に支障が出てきます。朝起きたら首が痛くて横を向けない寝違えも首痛の一種です。睡眠中に痛めてしまうほど、首は繊細な部分です。そんな首は些細な外力や、無理な姿勢などでも首痛を発症するケースがあります。このように首痛はさまざまな要因で発症するのです。

1-1. 首の構造

人間の首から背中は、背骨とも呼ばれる脊柱(せきちゅう)と、それを支える靭帯、筋肉で形成されています。さらに、脊椎は「頸椎(けいつい)」「胸椎(きょうつい)」「腰椎(ようつい)」「仙骨(せんこつ)」「尾骨(びこつ)」の5つの部分に分けられるのです。 首の部分は7個の椎骨からなる頸椎に、耳の後の部分から鎖骨の内側につながっている胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)や、首や肩や背中上部に広がる僧帽筋(そうぼうきん)などの筋肉で、約5kgもある重い頭を支えています。 また、7個の椎骨の間には椎間板があり、椎骨にかかる衝撃を和らげる緩衝材の役割を果たしています。

1-2. 首痛の症状

首痛の症状はさまざまです。また発症原因によっても首の痛みはさまざまです。チクチクとした痛みが慢性的に続く場合や、首全体がうずくように痛むこともあります。 首だけでなく首から肩にかけてずっしりと重く痛い症例や、頭頂部までひびく鋭い痛みがあるケースも見られます。 首痛でよく診られる首が痛くて回らないケースや、首の後ろを押すと痛みが走るなど、首痛はさまざまです。

2. 首痛の原因

首痛は体格や性別や年齢など、発症する個人により発症原因も異なります。そんな首痛のなかで代表的な原因として以下のような例が挙げられるでしょう。

2-1. 首のこり

首痛の大きな原因は、首すじや首の付け根から肩・背中にかけて張りやこりを発症する首のこりです。首のこりが首痛の大きな原因で、なかなか解消しないこともあります。

2-2. 姿勢の悪さ

首痛の大きな原因の一つが日常生活の姿勢の悪さです。悪い姿勢で筋肉の緊張や血行不良が起き、首痛を発症させます。 悪い姿勢から首や背中に異常な負荷がかかり、筋肉の緊張が続くと脊椎のS字カーブが崩れます。脊椎の姿勢が崩れると、頭部を支える首周辺の筋肉に余分な負担がかかり、首に張りやこりや痛みが生じやすくなるのです。

2-3. 骨格のゆがみ

バッグを常に同じ側の肩にかける癖がある方は骨格にゆがみが生じやすくなります。骨格のゆがみから首から肩の筋肉に負担がかかったり、神経も圧迫されたりして、首の痛みを引き起こすこともあるでしょう。

2-4. 加齢による首痛

首の頸椎と頸椎の間にあり、クッションの働きをする椎間板は加齢により変性しやすくなります。変性すると骨の稼働がスムーズに進まなくなり、首に痛みを生じることがあります。 また加齢により筋力が低下すると、胸鎖乳突筋や僧帽筋の筋肉量も減少し、流れる血液の量も減り、重い頭を支える首のこりや首痛が生じやすくなるのです。

2-5. 寝違え

起きたときに、首の後ろや首から肩に痛みが生じるのが寝違えです。首を動かすと痛みを感じ、首がほとんど動かせないほど痛みを感じることもあります。 寝違えの正式名は「急性疼痛性頸部拘縮(きゅうせいとうつうせいけいぶこうしゅく)」といいます。不自然な姿勢で長時間寝ることで首に無理な負荷がかかり、筋肉や靭帯などに炎症が起こって痛みや動かしにくい症状が現れるのです。

2-6. 病気

首痛はさまざまな病気が原因して起きることがあります。強烈な痛みや、急激な痛みの場合は医療機関を受診することが必要です。 自分の意思とは関係なく筋肉が収縮する「ジストニア」が、首や肩に発症する頸部ジストニアや、扁桃周囲膿瘍(へんとうしゅういのうよう)・後縦靱帯骨化症(こうじゅうじんたいこっかしょう)・上咽頭がん・緊張型頭痛・甲状腺がんなどで、首痛が起きることもあります。

3. 首痛の対処法

首痛が起きたときの対処法があります。首のこりなどの慢性的な首痛は、蒸しタオルを首や肩周辺にあてて温めたり、使い捨てカイロなどを衣服の上から貼ったりして温めると改善効果が期待できます。 患部を温めることで血行が改善され、筋肉がほぐれて痛みが緩和されるのです。入浴も効果があり、ゆっくり入浴して体全身の血行を良くするのも首痛改善に効果が期待できます。一方、寝違えのような急に発症した首痛は、筋肉などの炎症があり熱を持つことが多く、一般的には冷シップで冷やすのもおすすめです。

3-1. 病院へ行く

日常生活に支障がない程度の首痛であれば、ほとんどの痛みは自然に治るケースが多いので、少しの期間安静にして様子をみましょう。 しかし、首の痛みが引かない場合や、首痛が長時間にわたって治まらないときは、自己判断せず病院で詳しく診てもらうことをおすすめします。

4. まとめ

朝起きたら首が痛く、首が動かせない寝違えから、がんなどの重篤な病気が原因となり、首痛は発症します。首は頭と体をつなぐ大切な身体の部位で、少しでも不調を感じたら慎重に対応し、病院へ行くことも大切です。首はデリケートで繊細な部分だけに、日頃から少しの変化でも気をつけ意識することを心がけましょう。 「鍼灸院 HARIS」は、大阪府大阪市中央区ある鍼灸院です。心斎橋で鍼灸なら美容鍼灸整体のHARIS(ハリス)として皆さまに愛されております。当院では首痛の施術も承ります。 また、当院は美容鍼灸・美容整体がモットーです。美容と健康のトータルケアを実施しております。鍼灸で体全体を整え、生きる活力アップの施術を行います。アンチエイジングをはじめ、お体のことはどのようなことでも当院へご相談ください。