自律神経失調症

自律神経失調症とは？具体的な解決策について詳しく解説！

現代社会に生きている人々は多忙なうえ、社会的責任も重く、無意識なうちに過剰なストレスから自律神経の不調に悩む方が多くいます。自律神経失調症は身体のさまざまな部分に不調を感じる病気です。 内臓が不調になり消化不良や便秘や下痢を発症する場合や、眠いのに眠れない不眠症を発症することもあります。また、そのような不調が長期間続くこともあり、悩みは深刻です。本記事で自律神経失調症の原因や対策を詳しく解説します。

最初に、自律神経失調症を発症させる自律神経について説明します。自律神経は、交感神経と副交感神経の2種類で構成されています。交感神経は主に、人間が活発に活動する日中に働く神経です。また、緊張時やストレスを感じるときにも機能します。副交感神経は、主にリラックスして休息しているときや睡眠中に働く神経です。 交感神経と副交感神経は対をなし、相互にバランスよく影響し合いながら、人間が活動できるように働きます。活発に活動しているときや、ストレスを感じるときは交感神経が優位になり、休息中やリラックスモードのときは副交感神経が優位に働くのです。このように、自律神経は人間の基本といえる生命活動のバランスを制御する神経で、呼吸や心拍数から血液循環まで、人間が生きるために必要となる生理現象をコントロールしています。また、自律神経は人体のほとんどすべての器官にいろいろな形で影響しているのです。

自律神経失調症を発症する大きな原因が、メンタル面に大きく影響するストレスです。100％ストレスをコントロールすることが可能であれば、自律神経失調症の発症は抑えることも可能でしょう。 しかし、実際にはストレスをコントロールすることはかなり困難です。ストレスは小まめに解消しないと蓄積していく一方で、結果として精神や体への不調につながります。ところが、大きなストレスは一人で解決することは難しいケースが多く、他人に相談したり、一時でもストレスが忘れられるレジャーを楽しんだりして趣味を見つけることが重要です。

2-1. 生活習慣を見直す

生活習慣の乱れが、自律神経失調症の発症原因となることが、しばしばあります。普段の生活面を見直す、ポイントを紹介します。食事は生命を維持する大事なエネルギー源です。栄養バランスを考えたメニューで、一日3食しっかり食べるようにしましょう。肉や魚などの主菜だけでなく、野菜を使った副菜に乳製品と果物をそろえて食べることも重要です。 また、適度な運動も必要です。ウオーキングやジョギングなど、マイペースで始められる有酸素運動はストレスを和らげる効果が期待できます。さらに、規則正しい睡眠は自律神経を整える効果が大きく、期待できます。できる限り毎日同じ時間に寝床に付き、質の良い睡眠を最低7時間は取りましょう。

自律神経失調症を発症したときは、まず、病院で診察してもらいましょう。

重篤な病気が隠れていることもあります。自律神経失調症を発症すると、通院しても簡単に治らない方もいます。そういう方に、体全体を調整する鍼灸（しんきゅう）が効果を発揮することもあるのです。

3-1. 鍼灸が自律神経失調症に効果がある理由

鍼灸は、数千年前に中国で誕生した、東洋医学の主流といえる治療法です。近年、世界各国が鍼灸の人体に対するメカニズムを研究し、その効果を認めています。WHO（世界保健機関）もツボ刺激の効果を認め、人体361カ所のツボを認めています。

3-2. 鍼灸は身体全体を整える

東洋医学の考え方では、身体の一部に不調な部分があっても全身の不調と捉え、全身が整う治療を行います。鍼灸も同様の考え方で、人体に約361カ所あるといわれる経穴（ツボ）を鍼で刺激し、人間に備わっている自然治癒力を喚起し、不調を改善する治療法です。

3-3. 鍼灸治療は患部及び全身の状態を改善

鍼灸治療は自律神経の不調に効果があるツボを鍼で刺激し、人間のエネルギー源といわれる「気」の流れを高めるために、リンパや血流を改善し自律神経の不調を整えます。自律神経を調整しているのは脳の視床下部という部位といわれています。鍼灸治療で体のツボを刺激することで、全身の血流をアップさせて体全身の血の巡りをよくすることで、視床下部の脳血流も増え、自律神経を活発にコントロールできるようになるのです。