鍼灸治療 関連
2024年02月25日

鍼灸を受けて効果が続く期間ってどれくらい??

背部に鍼を施す

 

はじめに

 

ひとことで言いますと、疾患や症状によっても違いますし、施術後の過ごし方によっても変化します。

(長持ちもするし、短期間の場合もある)

 

え!?それってどういう事??

なぜそのようになるか鍼灸施術における、体への変化とその仕組みについて解説します。

 

 

 


症状・症例毎 施術ペース 早見表

• 肩こり 症状があるその都度 又 月1
• 腰痛 急性は週1~症状軽減と共に間隔をあける  又 その都度
• 眼精疲労 その都度 又 月1
• 自律神経症状  2週~4週毎
• 不妊(男女) 2週毎 経過観察
• 女性特有の疾患 2週毎 経過観察 
• 美容鍼灸 2~3週毎 又 月1

※大まかな頻度・タイミングを表したものなので、具体的には術者と相談して決めるのが前提です。

 


健康を維持する力:生体の恒常性について

ストレッチする女性

毎日色々な患者さんさが来られますが、訴える症状は皆 様々です。

鍼灸という医療ジャンルを選んだと言う事は、手術や薬品に頼らず自然な力で症状を緩和させたいと思いではないだろうか?

人間をはじめ 様々な生物は誰しも自然治癒力というものを備えています。

その考えの中で[生体の恒常性]という言葉をご存じだろうか?

恒常性とは、常に一定に保とうと働く作用を言います。

もっとわかりやすく言うなら、健康に過ごせるように体が勝手に調子を整えようとする作用を言います。

例えるなら

熱を下げるために汗をかく反応

キズにかさぶたが出来て、元の皮膚の状態へと治癒する働き

菌やウイルスに感染しても撃退してくれる能力

 

上記の体が自動で調整してくれる働きのおかげで生体の恒常性は保たれます。

自分で念じたからと言って、瞬時に血が止まったり、菌を殺したりは出来なくて、元のコンディションに戻ろうと生理作用が高まると同時に徐々に変化が訪れるものです。

 

背伸び 女性

鍼灸治療を受けようと思った際に、今の現状で何かしら症状が出ている状態に来られていると思います。

熱が出たから薬を飲む、お腹が痛いから内科に行くように。

鍼灸の症例で多いのが、肩こり・腰痛・頭痛など。

他にも婦人科系であったり、神経痛、自律神経症状、円形脱毛症だったり多岐にわたります。

疾患別に詳しく書くのは後日にして、

なぜに 今症状に悩まされているのか?

大まかに急性か慢性かで分けてみましょう。

例:仕事が終わってから首や肩にかけて痛みとだるさがある。

仕事中に「ぶつけた」「捻った」などが無くとも、不快な症状が発生するにはこれまでの蓄積なども考えられます。

ずっと座ったままでの作業やパソコンをひたすら打ち続けているなど。

ケガというと大きな衝撃が掛かって起こるイメージですが、日頃の姿勢や体の使い方などによってはジワジワ痛めることもあります。

日常での疲労などが生じた場合、先ほど述べた生体の恒常性という働きによって、徐々に元の調子まで回復しようとします。

完全回復すれば終いですが、回復を上回る疲労やダメージが生じるとどうなるでしょうか?

急性期に鍼灸施術を受けて初期の痛みや炎症を取り去って快調に体が動くようになっても

日常での体の酷使具合に気を配らなければ、症状再燃が懸念されます。

頭を抱える女性

日常でのくせが取り去っていない段階では鍼灸施術の効果は短く感じるのはこのためです。

初期には症状を抑えることに専念します。

そして急性期を脱したなら、症状が再燃しないようにコンディション調整の意味を含めた施術が必要になってきます。

鍼施術を施して、自律神経の反応などがスムーズに起こる事で、身体に掛かっていた疲労は早い段階で回復を行うようになってきます。

 

人の体は、「現状を維持しよう」という力が備わっています。

(↑良い意味も悪い意味も含め)

 

よく聞くのが、「スマホを触っている姿勢」「パソコンに向かっている姿勢」「立ち方」「歩き方」について違和感を感じている方が、

「ダメと分かってても、つい悪いくせになる方が楽だし、治らない」と仰います。

一旦バランスが崩れてしまうと、脳が「姿勢の崩れた状態」が普段通りと認識しだして、それを維持しようとします。

鍼灸施術後、内臓や筋肉への回復しやすい環境が整ってきて、初めのうちは反射的に負担が増え、だるくなったりします。

そこで、最初は少しずつ心身を鍼灸治療にならすために、

軽い刺激から始めて、2〜3日様子をみて、時間や刺激を調整していく方法が安全です。

ゆえに、当院では、最初は週に2回来て頂くことが一般的です。

症状や所見が改善されてくれば、週に1回や月に1〜2回の頻度で、鍼灸治療後のよい状態を持続していくことができます。

 

 

 


より早く&より長く効果を持続させるため必要な心構え

 

治療の効果をより早く出して、より長く持続させるためには、自己管理能力も必要。

ほとんどの病気が起きる原因は、生活習慣の中にあるといえます。

せっかく鍼灸治療を受けても、身体にとって悪い習慣を変えずにいては、効果出現は遅くなり、持続時間は短くなってしまいます。

タバコやお酒、夜更かし不摂生など。

 

今の症状に対して治療意識を高めるなら、「何が原因?」というのを今一度再認識する必要があります。

患者さんと術者が一緒に考えて、原因を共有し、どのようにして改善に導くか計画していくことが大切です。

すると 鍼灸施術を施した際により早く、より長く効果を持続させることが実現でき、徐々に自立した健康を手にすることができるようになってきます。

 


症状・症例毎の施術頻度の目安に

◇肩こり・・・症状があるその都度 又 月1
肩こりは パソコン、スマホの姿勢など猫背・巻き肩・身体の歪みや傾きが続くことで起こります。
鍼灸治療において各部の負担を受けているところにアプローチし、筋緊張緩和を行い症状を和らげます。
筋肉の緊張によって起こる筋膜性頭痛にも効果的です。

 

 

◇腰痛・・・急性は週1~症状軽減と共に間隔をあける  又 その都度

腰痛も肩こりと同様、関節や筋肉そのものの問題以外にも、全身の筋肉や関節の動きの調和が乱れて現れるケースが多いです。
鍼灸治療では、全身の血行改善を行い、治癒力を底上げして腰痛が緩和を目指します。
定期的な施術によりダメージの蓄積を抑え慢性腰痛改善にも良いです。

 

 

◇眼精疲労・・・その都度 又 月1

眼精疲労は、眼球本体の締め付け感、眼輪筋の血行不良、視神経や感覚神経の疲労などで起こり、鍼灸の施術で筋肉の緊張緩和や神経の疲れを癒す働きがあります。
腎臓や肝臓が疲弊することでメの症状が出ることもあるので内蔵ケアを目的とした鍼施術も行う事があります。

 

 

◇自律神経症状・・・2週~4週毎
自律神経というのは自分ではコントロールできず、体が勝手に自動調整してくれる生理反応で、過労・ストレス・悩み事などを起因にして調整バランスが狂う事があります。
不調としては、「イライラ」「不眠」「頭痛」「動悸」「疲れやすい」「全身のだるさ」「声が出ない」など多岐にわたります。
身体面の施術もそうですが精神面での調和を目指した施術を行うことで症状改善へと導けます。

 

◇不妊(男女)・・・ 2週毎 経過観察
鍼灸治療を行う事によって、妊娠率が高まるという研究結果が報告されています。
生理周期の把握やクリニックでの不妊治療スケジュールに合わせて鍼施術することで、更に効果が高まります。
昨今では女性だけの問題ではなく、男性においての不妊治療として鍼灸が注力されています。
鍼灸治療を通じて妊娠率が高まる理由として、子宮内膜や卵巣周辺の血流の改善が期待でき、冷えや疲労、ストレス緩和、自律神経調整にリラックスできる環境が整うためです。
男性面においても精子の総量や活動量の改善を目的とした施術を行います。

 

 

◇女性特有の疾患・・・2週毎 経過観察

鍼灸治療は、冷え性・貧血・PMS(月経前緊張症:premenstrual syndrome)・更年期障害などにも非常に効果が高いです。
HARISではつわりやむくみの軽減や、逆子へのアプローチや産科と協力のもと 陣痛促進・お産遅延に向けた取り組みも行っています。

 

 

◇美容鍼灸 2~3週毎 又 月1
お顔に施す鍼灸を美容鍼灸と言います。
元は肌荒れ・アトピー改善を目的とした鍼灸施術から徐々に美容目的に肌のベースを整えることを目的とした施術が誕生しました。
鍼によって肌に微細な傷がつけられることで、肌の修復作用が活性化、コラーゲン・エラスチン・セラミドの成分の生成が促されます。
肌のハリ感の改善やシワ・たるみの軽減に効果があります。

 

 


鍼灸の効果はいつから出るの?どのくらい持続するの?副作用は?

お灸 施術

せっかく鍼灸の治療を受けるなら、いつから効果が出るのか、どのくらい持続するのか気になりますよね。

 

鍼灸の効果はいつから出る?
鍼灸の効果は、早い場合だと施術直後から現れます。
遅くとも数日以内には変化が出ます。
鍼灸施術の現れ方は、体質、症状、部位によって異なります。
効果の出方は本人の治癒力向上に起因しているので、何がどう治ったという感覚値であって、具体的な数値というのはありません。
※具体的に調べるとなると、血糖値やコレステロール、免疫反応の有無などを指標とすることも可能ですが、鍼灸院では血液検査という行為が行えないのが現状です。
どのくらい効果が持続するの?

一般的に鍼灸の治療を受けてからの効果の持続期間は、およそ1~2週間とされています。
症状によってはどれくらいの期間効果が持続するかは、ケースバイケースです。
例:腰痛の場合、腰そのものの痛みが引いて、柔軟性や代謝などが上がれば不調を起こしにくくなり、効果が続く体へと変化していきます。
腰に限らず、他の症状においても施術を重ねるごとに、体の自己回復力が増すので持続期間は長くなります。

 

 

鍼灸治療に副作用はあるの?
鍼灸施術後の体に害のある副作用はありませんが、一時的に身体がだるくなる場合が見られます。
何故かというと、鍼灸施術後 体の中は副交感神経(回復モード)に転換し、血行が増すためのぼせたような感じになったり、安静にして回復に専念しようとし動きが鈍くなる場合があります。
一時的な変化ですので、数時間~数日で変調は落ち着くので怖がる心配はありません。

美容鍼灸 美容整体 HARIS(ハリス)

〒542-0082
大阪府大阪市中央区島之内1-19-15 高吉堺筋ビル4階

【アクセス】
御堂筋線 心斎橋駅から徒歩6分
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電話番号:06-6563-7949

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定休日:不定休

◇HARIS公式
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◇美容鍼の予約画面へ
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◇HARISのGoogleページ
https://g.page/haris-acu/review/

 

シム院長

[ブログを書いた人]
Shim シム院長

子供3人のパパ先生
 

数あるサロンの中から当店のページをご覧頂きありがとうございます。
整形外科勤務で培った医学知識と技術で、症状改善に取り組みます。
【国家資格保有】専門機関との提携、技術指導の経験を活かし納得のいく施術を目指しております。
皆様のご来店、心よりお待ちしております。
予約 貸切で施術を行うので、落ち着いた空間で鍼・整体などの施術を行います。
産後ケアを行いたいお母さん、お子さんが泣いて騒がしくても構わないので、不調を我慢せずお越しください。


今までの整形外科や鍼灸院での臨床での経験と知識を生かし
【一人でも多くの人に美と健康を届けたい】
そういう思いでこの院を立ち上げました。

【一人の幸せから、みんなも幸せになる】
そう思いませんか?

世の中が笑顔満ち溢れるって素敵ですよね♪

みなさんが、笑顔になれるよう精一杯施術に励みます。
『ホッと一息つきたい』そんな時はHARISへどうぞ。


【職歴】20年
鍼灸整骨院⇒整形外科(守口市)⇒整形外科(住吉区)⇒開業(2017年4月)

【資格一覧】
〇鍼灸師
〇柔道整復師
〇AEAJ公認アロマ検定1級
〇AEAJ公認アロマアドバイザー
〇パーソナルトレーナー

【趣味】
・魚釣り:ルアー、ジギング、エサ釣り(歴30年)
・キャンプ
・バイク(大型二輪免許)
・筋トレ
・柔道
・バレーボール